ワイヤレスカメラって実際どうなの?

以前、配線不要のワイヤレスカメラを購入して自分で取り付けたけど、
映像が途切れて映らないことも多いんですと聞きました。

ワイヤレスカメラは当然無線(電波)で映像を送信しております。
ほとんどのワイヤレスカメラは電波の周波数帯として2.5GHz帯の無線LANの方式を使って映像を飛ばしております。

なぜワイヤレスの映像は途切れることがあるのでしょうか?

(1)電波干渉
この2.5GHz帯の電波は様々な用途で使用されております。
たとえばインターネットをwifiで接続する無線アクセスポイント、電子レンジ、コードレス電話機、Bluetooth機器など
今後は家電等でも使用する電子機器も増えてくるでしょう。

当然さまざまな電波が飛んでいればそれぞれが干渉しあって送受信が途切れ途切れになるのも当然なのです。
この電波は近所で使用していても電波が透過して干渉するケースもあります。

(2)電波が弱い
この様な機器のには強い電波が出ないようになっております。
電波の出力を強くすればいいのでは?と考えますが、電波法という法律で一定出力以上の電波を出力する機器は
商品化することが出来ないので強い電波を出すことができないことになっております。

 

上記のような要因で
「ドアを開けているときは通信状況がいいがドアを閉めると通信がうまくいかない。」
「雨が降っているときに映像が不安定になる」 などの症状が出てきてしまうんです。

 

こちらがワイヤレスカメラで撮影した実際の動画になります
日中の映像はこちら  夜間の映像はこちら

 

ワイヤレス防犯カメラは全く線がないというわけではないんです・・・・


ワイヤレスカメラはカメラに電源が必要になるため軒先等屋外に設置する場合はそこまでの電源工事が必要になります。
また室内に設置する際も同じくコンセントの近くにでしか設置が出来ません。

当然有線の場合も録画機本体とカメラを繋ぐケーブル(同軸・LAN)が必要になります。

 

ワイヤレスカメラは工事は最小限で済みますが全くのワイヤレス構成は難しく、
懸念事項もいくつかあるものになってきます。

当然有線構成よりも費用を抑えられるケースもありますが、
安く抑えることを最優先にする以外はワイヤレスをオススメすることは出来ません。

2019年08月22日